子供は社会の宝
日本は国家の三要素である「領土・国民・主権」のどれもが磐石とは言い難い状況にある。
領土においては北方領土や竹島が隣国に不法占拠されており、尖閣諸島も狙われている。日本領海内での外国による不法活動も止む気配はない。
主権においてもナチスになぞらえてヒステリックに政権を非難し続ける朝日新聞を始め、メディアによる反日報道。憲法改正や政治家の靖国参拝への反発を始めとする中韓による内政干渉の常態化など、内外から揺さぶりを掛けられ続けている。そして我々国民である。
ご存知の通り日本は少子高齢化社会に突入しており、2025年には3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、人類が経験したことのない社会を迎える。同時に2017年の出生数は過去最少の94万6060人となり、出生率は1.43と2年連続で低下した。そうなると目の前にある医療・介護・福祉の整備と社会保障財政の懸念だけでなく、加速度的な人口減少による日本社会や日本経済の破綻が想定される。
そこで移民問題や労働力問題などが議論されるわけだが、その前に我が国民の出生数増加に取り組まなくてはならない。確かに保育環境や教育環境の改善など遅まきながら目を向け始めているが、同時に「子供は社会の宝である」という当たり前の啓蒙を広く進める必要がある。
昨今ニュースで目にする子供への虐待や犯罪など言語道断である。子供のいじめ問題にも真剣に取り組まなくてはならない。加えて電車などの公共の場や職場での妊婦への理解や配慮のなさも報道されている。妊娠した途端、嫌がらせを受けるという話も聞く。
これは一部の無知で身勝手な大人が引き起こしていると思うが、子供や妊婦を大切にする意識をもっと広く大人が共有すべきである。これは単に弱者を守るヒューマニズムだけでなく、今後の社会構造の変化と自身の生活への影響などのリアリズムも知ることで「社会の宝」として大切にし、子供を育みやすい人的環境の醸成に繋がるであろう。
それ以前に人と接するときは敬意を持ち、相手を思いやるという基本が身についていれば、そもそも問題にならないことである。